元気な人ほど支援する、という考えもある

仕事柄、体が弱った人を支援することが多いし、困っている人に手を貸そう、支援の力を!っていう考えが主流だけれど視点を変えることもありだよね、というお話。

介護予防教室に来る面々

某スポーツクラブの健康教室とご縁がありまして、不定期で色んな所の介護予防教室の講師としてお話をします。
主に行政が企画をして、それを委託で受けているのでその自治体ごとの特色があるのが面白かったりします。

介護予防教室
この区はロコモティブシンドローム推し

介護予防教室に来る方は
えっ?あなたに必要ないんじゃ?
ってくらい元気だったり
健康オタクかと思うくらい詳しい人もいる。

ちなみに、あなたが講師をする場合、前日とかにテレビで特集が組まれているとそのことを聞かれることがあるので、見ておくことをお勧めします。

最初は、「いやいや、あなたじゃなくてもうちょっと虚弱で外に出るのが億劫な特定高齢者~要支援くらいの人に来てもらった方がいいんじゃないかなぁ」と思っていたわけです。

元気な人で、知識もある、意欲もある。そんな彼らよりサービスに適した人がいるんじゃないか?と。

息切れするお爺さん
この辺りの人がターゲットと思ってた

元気な高齢者が元気な高齢者を支える

でも、講話をしていて感じたのが
「あ、この人たちなら継続して、他の活動にも参加する」
ってことと
「あれくらいアグレッシブなら、他の人も誘えるんじゃない?」
ということ。

「あなたが言うなら行ってみようかな」なんてのはあるある
(逆を言えば誘われないといかない人が多い)

名付けて、高齢者芋づる式作戦(ネーミングセンス…)

心と体が弱ってきた人は出かけない

ちょっと考えればわかる事なんだけど。
体が弱ってきたとか
気分が沈みがちな高齢者って出かけないですよね。

「その人たちをターゲットに考えるのって、ずれてたんじゃないか??」

と思ったわけです。
2年近くこのお仕事引き受けていますが、今更の気付き。

自分が理学療法士なので、機能低下した人を支援するという職業知識というか思い込みが邪魔をしていましたね。
おそるべし、思い込み。

外に出るのが億劫になるくらい弱ってきている人を対象にするんじゃないんだ。
元気がある人に他の人を引っ張ってくれる芋づる式の根元になってもらうんだ。

目指せ、芋づる式!

それからはお話の中で出来るだけパワフル高齢者の方々のお力を借りるような声かけをするようにしています。
例えば…

運動、やらなきゃいけないって思いますよね。
→うんうん
できれば、頑張って続けたいですよね
→うんうん
でも、なかなか一人では難しいですよね
→うんうん
そこで、○○区で開催している会をご紹介するので参加してみてください
→(この辺りはちょっと反応が悪くなる。大丈夫、いつものこと)
ところで、やっぱり面倒だなって思いませんか
→うんうん
人は、一人では続けるというのが難しい生き物ですので、誰かを誘って行くか、行った先でお仲間を作ってください。必ずそうしてください。
→(ここは、反応が分かれるところ。大丈夫、そういうもの)
気にかけて、声をかけてくれる人がいたら嬉しいですよね。
→うんうん
そういう人に、皆さんがなってみてください。
皆さんも3日坊主になりませんし、人と関わって生活するととっても生き生きしますよ!

とまあ、そんな感じに友達ひとりは連れてきてくださいね的な圧をかけつつ、行政が行っている会やサークルのチラシなどをさっとお渡しします。

そうすると「あ、ここならいけるかな」とか隣の人に「一緒に行きません?」とか声をかけることもお見かけします。
やったぜ。

介護予防教室は、その多くが単発だったり、期間が決まっていたりと継続したものではないので、その後に何かしらのサービスや活動に繋がることがとても大切。

こんな話を、素直に聞いていただけるのは介護予防と健康増進に関心があり、体の衰えも少ない人だからなんだと思います。
体が弱ってきたら自分のことで手一杯で他の人に気は回らなくなりますからね。

そうやって元気な高齢者が、元気〜ちょっと弱ってきた高齢者を助けることが、地域の力の一つなのかな、と感じています。
誰かの役に立つって人生の満足度にもつながってくるし、悪いことじゃないと思う。

増えてきた元気な高齢者の活躍の場

最近特に感じるのが、フレイル予防とか、体操教室とかそういう会が変わってきたということ。
昔は行政が主体的にやっていました。

今は主催は行政だけれど、実際に運営しているのは高齢者というパターンの会が増えてきました。
運営、ボランティア、全て高齢者。行政はサポートとして入るけれど、基本的には皆様にやっていただきます的な活動ですね。

これは、行政が手が回らなくなってきたという意地悪な見方もできますが、お客様としてサービスを使う側から、自分から作る側に移る場ができてきたともいえます。お世話されるだけなんて、つまんないもんね。

「誰かの役に立ちたい」という気持ちはどしどし拾っていけたらいいなと思っています。

片足立ちがふらつくりょーこねーさんでした!w

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